300mm断熱のフルリフォームNO.17

山の手の家2015

「山の手の家」は2002年竣工の家である。築15年にも満たない家をフルリフォームするに至ったのには理由がある。一つは何といっても寒さと暑さ、そして燃費、構造の不安、間取り・・・住まい手が語る話はかなり深刻なものだった。4間×8間=32坪/フロアの大きさを持つ「山の手の家」は1階が玄関を除きほぼ車庫と物置。二階と三階が住居部分で延べ床面積は82坪ある。住居部分のみでも50坪あり、築浅なのに冬はとにかく寒く夏は暑いのだそうで、節約しても厳寒期には約7万円/月の光熱費とのことだった。さらには交通量の多い道路に面していることから大型車両が通るたびに3階が揺れて不安になること、家族が集まる居間がなぜか最上階の3階に計画されており、上がり降りが大変な事、その一方で寝室群は全て2階に集中しており、間取りも大き過ぎな廊下等無駄なスペースが多い。まとめると居住規模に対して十分とは言い難い断熱気密性と常識的な燃費、構造不安、不合理な間取りをどうやって現実的な工期と予算枠の中で解決すべきか?まさにフルリフォームの難しさに向き合う最初の経験となりました。奮闘の様子はぜひブログでご覧ください。
所在地  
北海道札幌市西区山の手
施工
株式会社丸稲武田建設 武田 司 棟梁:内野沢 道行
主要用途
専用住宅
UA値
0.30W/㎡K
面積
82坪(270.6㎡)→68坪(室内64+テラス4)(224.4㎡)
その他
C値:0.7cm2/㎡

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