設計料って高いんでしょ?ハウスメーカーとどう違うの?
建築家に頼むのは敷居が高いような...などといった些細な疑問にお答えします。
建築以外のことでもお気軽にご相談ください。
特に北海道の熱環境のことについては、より詳細にお応えします。
最近、家づくりを考えていますがまず何から始めたらよいですか?
1:融資可能金額の確認、最適返済額の確認
2:全体予算計画
3:全体スケジュール
4:要望の整理
5:建築について
上の5項目は事務所にお越しいただいたクライアントに必ずお話しする事柄です。優先順位別にまとめました。
まず1は現時の自分の年収や信用度で調達できる住宅資金の総額と無理なく返済できる月当たりの返済額を確認するということです。複数の銀行や必ずフラット35も候補に入れてシュミレーションします。融資可能金額がそこそこでも現在の暮しが続かないような返済計画では困ります。お金をいくら集められるのか?ということと、返済が毎月いくらまでなら無理なく暮らせるのか?ということは必ずしも一致しないのです。ご相談ではこれに役立つさまざまな情報を提供しながらクライアントにとっての最適解を探ります。
2は1で概ね目処が立った予算の按分を行います。まずは税金分を引き、残りを必要経費、土地取得費や設計費そして最大となる工事費にいくら投資できるのかを検討します。
3は現在から完成までのスケジュール。冬場の工事は避けて、また転勤や移動が集中する時期に間に合うように完成までの年間スケジュールをイメージします。その他にも土地取得に適した時期や補助金等を使う場合はあらかじめスケジュールが非常に重要です。
4は新しい家の要望です。どんな暮しがしたいのか?自分たちは何を大切にしているのか?料理は好きか?趣味や子育てにどんな夢を持っているのか?そんなことを箇条書きにしてみましょう。これらは後に具体的な間取りや工夫の大切なヒントになります。これらは多ければ多いほど設計者として助かります。
5は建築一般についてのお話です。地鎮祭や上棟式、出来高払いといった建築独特の祭事や支払い習慣、商常識等の事柄や現場に出入りする各職工さんについてその名前と役割をよく覚えておくとよいと思います。
設計を依頼するには、まずどうすればいいでしょうか?
お電話またはメールにてお問い合わせください。私共の事務所にてお打合せ、若しくは現地に伺うことも可能です。お会いしてご要望や条件等をお聞きして、私共の設計に対する取り組みや考えもご説明いたします。疑問や不安もどうぞお気軽にご相談下さい。一般的な範疇のご相談は原則無料で行っています。
業務エリアはどこまでですか?
主な業務エリアは北海道内ですが敷地が北海道以外の場合、また将来的な移住を予定している方のように敷地は北海道、身体は北海道以外といった条件で土地探しから設計そして監理まで行っています。(注:札幌市以外の地域への出張はその距離に応じて交通費のご相談をさせていただく場合がございますので予めお問い合わせ下さい。)
住宅会社と設計事務所はどこが違いますか?
住宅会社:
土地取得(建築条件付)+企画(設計)+生産(工事)が一体化しておりそれぞれを分離することは原則難しいことが多い。消費者の意識としては土地さえ選べば後はお任せという気軽さがある反面、土地のみ買いたい場合、資金や間取りの変更そして最終的な価格に対する自由度は乏しい。日本の家づくりはこうした方式がほとんど。契約種別:主に請負契約
設計事務所:
土地取得(建築条件ナシ)、企画(設計)、生産(工事)は原則分離契約。当事務所は企画(設計)というサービスを通してクライアントにとって最適な土地取得の方法や資金計画、間取り、最も費用対効果の高い住宅生産者(工務店や建設会社)の情報を提供する。さまざまな方法論の組み合わせが可能なために選択肢は広がる反面、複数の契約を煩雑に感じる人もいる。契約種別:主に準委任契約。
設計事務所はお高いイメージがあるのですが?
よく、「住宅会社や工務店に頼むと設計料が掛からないからお得!」と言われます。
設計事務所の仕事を「間取りや見栄えのするデザインだけ」だと決め付けている人が多いのは残念なことです。
当事務所の設計は、もちろんこうした間取りやデザインの他にさまざまな住宅資金や地域ごとに異なる住宅補助金、金利の優遇といった範囲までを含むものです。
具体的に例を挙げて説明します。一般的に住宅会社に頼むと2200万円の家が買えるけど、設計事務所に頼むと10%の設計料を取られるから家に掛けられる金額は2000万円くらいに目減りしてしまう。
こんな印象をお持ちの方が多いと思います。しかし実態はかなり違います。2014年のケースですが、希望建設費2000万円、設計費約200万円で契約したクライアントに対して、設計を最適化することで支払い金利を約170万円削減、国庫補助金Aを30万円(現金)、さらに国庫補助金Bを100万円(現金)取得し合計で170+30+100=300万円分獲得することが出来ました。
結局、家にかけられたのは2000万円ではなく2300万円となりました。
このように設計費をいただくことで間取りやデザインの他にも価値を生み出すことが可能です。(注:支払い金利においては、住宅ローン契約時の基準金利によって最終的な削減額が異なります。
また各種補助金によっては同時に使うことが禁じられているものもございますので詳細はご相談下さい。)