「東光の家」の住まい手さんとは前年竣工の「澄川の家」に興味を持っていただいたことがご縁でのお仕事となった。2015年当時の旭川市は全国で最も寒冷な地域である1地域指定で、LDKの大窓を寒さを感じさせずいかに実現するのかが鍵となった。従来通り正攻法のトリプルガラスで解決すべきか?それとももっとシンプルに解決できないか?そんなことを考えていた。色々と悩んだ末に300mm断熱の壁厚36cmを利用してペアガラスを二組使って4重ガラスのようなカーテンウオールを考えた。居間の吹き抜けは約4m。上下の温度差はほぼ0、超高気密建物でも薪ストーブが安全に楽しめること、太陽熱を利用して給気温度を予熱するソーラーウオーマー(㈱マツナガ)、湿度感応型のデマンド型排気口(㈱マツナガ)といった後の定番仕様の確認、また美瑛の清水組さんと出会えた現場でもあった。私との始めての仕事でC値が0.2cm2/㎡、断熱や気密に関することはもちろん造作仕事も上手。菅野棟梁には今でも頭が上がらない。
- 所在地
- 北海道旭川市東光
- 施工
- 株式会社清水組
- 主要用途
- 専用住宅
- UA値
- 0.3W/㎡K
- 面積
- 34坪(110.13㎡)
- その他
- 長期優良住宅、北方型住宅ECO(北方型住宅2020と性能は同等)、耐震等級2、C値:0.2cm2/㎡