築50年の家を耐震&超断熱リフォーム

桂岡の家2019

「桂岡の家」が竣工したのは1970年、時は「人類の進歩と調和」まさに大阪万博の年である。「祖父が愛した家を大切に住み継ぎたい。でも冬は寒過ぎて・・若い自分たちでも快適に住むのが難しい・・」こうした相談から計画がスタートした。現場を調査して見えてくることは、その時代その時代の寒さへの対応であり、哲学だ。50年前の竣工当時、寒さに対する対策は家の中心部に据えられた巨大なペチカや高価だったであろう床暖房。つまりは化石エネルギーによる力業であった。その後も住まい手自身により断熱補強が試みられた形跡があるが成果は芳しくなかった様子が黒く汚れたグラスウールから伺える。完成後に住まいながら断熱をやり直すことがいかに困難であるのかを身をもって伝えているようだった。巨大な家だが部分的にいじっても効果は薄い。そこで家全体をスッポリ外張り断熱で包み新たな断熱気密構造を新設しようと考えた。施工を担当していただくのは株式会社丸三ホクシン建設さん。300mm断熱第一号の「銭函の家2009」の大工工事を担当し、初めての性能向上リフォームとなるR住宅、「西岡の家2009」も施工していただいた外張り断熱のスペシャリスト。果たして50年ぶりの復活やいかに・・
所在地  
小樽市桂岡町
施工
株式会社丸三ホクシン建設
主要用途
専用住宅
面積
69.4坪(1階32+2階32+3階5.4)

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