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インナーガレージは屋内でも外部として扱い室内側の壁は断熱気密としなくてはいけない。
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既存の断熱材を生かしてその上に全く不足していた気密層を新設し更に付加断熱する
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青色が既存のボード状断熱材。その上に気密シートを貼り付加断熱。これで既存含め15cm厚の断熱が効く
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屋根の気密は取りようがないのでウレタンを吹付し断熱と気密を一体で取る。
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床下に熱源を用意し1階の床を暖めると共に外気をまず床下で暖めてから上階に配るように変更する
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断熱&気密化により、はじめて追加した暖房器が効果を発揮するようになった
「帯広の家」は竣工当時、北海道の断熱住宅の中でも特別な存在だった。その理由は一般的な充填断熱の短所を克服するために外張り断熱を採用していたことである。更には同じ外張りでも当時多かった50mm厚ではなく、より高価な100mm厚の断熱材が使われるなど、住まい手と作り手の並々ならぬ冬対応への関心が伺われる。一方そうした意欲的な試みにも係わらずその効果はけして十分とは言い難かったようだ。帯広から遠路お越しいただいた折に奥さまから「床が冷たくて家の中で靴が脱げないです・・」その言葉が全てを表していたように思う。かくして30年ぶりに真剣な寒さの原因解明とその対策工事が始まった。
- 所在地
- 北海道帯広市
- 施工
- 紺野建設株式会社
- 主要用途
- 専用住宅