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山を背に建物を見たところ午前中の日当たりはよいが午後からは山影に。思い切って開口部を絞っている。
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海を見渡す二階居間の大開口とテラス
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隣接する小学校側には視線制御のための縦格子。子供たちが帰った後は雑木林に灯りがともる
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趣味のアウトドアのため、荷物の車への積み下ろしや屋外シャワーも可能なアプローチ空間
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大きな玄関ドアはサーフボード(ロングボード)が納まる天井高の高い空間
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玄関土間からストレートに隣接するファミリー玄関と夏靴&冬靴が全部仕舞える靴箱とコート掛け
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海を見渡すLDKの大開口。北側の光特有の落ち着いた空気感
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晴れた日には遠く浜益方面まで見通せる。石狩湾の絶景ポイント
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二階のテラススペース&薪置き場。ドア内は食品庫やコンロを収納。左の縦格子前はゴミの一時置き場
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コンパクトながらキッチンセットは大容量の収納。流し下には分別ごみ箱を格納
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家庭事務スペース(テレワークスペース)梯子を上がると排気塔屋ロフトへ
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ロフト内はパッシブ換気の排気口と換気扇。そして夏場の換気と屋根に出られるように窓を設置
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南側の光を絞った落ち着いたLDK。床はデッドストックのナラの無垢フロアーでレトロな感じ
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BELS:省エネ性能に対する第三者評価
小樽市桂岡町は札幌と小樽の境界に位置し古くから開発が始まった住宅街である。並木が印象的な街並みは静かで落ち着いていて住民同士のコミュニティーも強い。クライアントさんと一緒に土地探しをしている間も、出会うと必ず挨拶を返してくれるばかりか、初対面にもかかわらずご当地事情まで親切に教えてくれる。当初は札幌市内で土地探しを始めたのだったが...「現地に通う度に人に惹かれていきました。」とクライアントさん。かくして石狩湾を見下ろす高台の敷地が手に入り、計画が始まりました。敷地は札幌-小樽を結ぶ国道5号線の山側に位置し冬季の降雪量が多い地域。敷地は水平に切り土されているものの山の中腹に位置し北東側には雄大な石狩湾のパノラマが広がる。つまり日当たりの良いとされる南側には間近に山が迫りそこまで日当たりが良いとは言えず、むしろ絶景は北側にあるために大きな窓を風景の真正面に設けたくなる。もう一つはクライアントご夫婦の趣味がサーフィンやスキーといったアウトドアなので車への積載やサーフィン後の潮&砂落しのシャワーが半屋外でできるアプローチ空間が必須とのこと。さて果たしてその出来栄えは? このプロジェクトから新型コロナ肺炎による感染防止に配慮して三次元カメラによるバーチャル見学会を導入した。ウォークスルー体験ができるのでぜひお試しいただきたい。 また撮影に関しては北海道大学工学部 森太郎研究室のみなさまにご協力を頂きました。この場をお借りして一言御礼申し上げます。
- 所在地
- 北海道小樽市桂岡町
- 施工
- 丸作吉田建産株式会社
- 主要用途
- 専用住宅
- UA値
- 0.20W/㎡K
- BEI
- 0.62
- 面積
- 36坪(室内33+テラス3)(118.8㎡)
- その他
- 長期優良住宅、北方型住宅2020、耐震等級2