「北方型住宅」とは1988年から北海道が地域に相応しい住宅として研究開発を進める地域型住宅仕様である。年代順に「北方型住宅2005」、「北方型住宅ECO2009」、そして現在(2022年1月現時)は「北方型住宅2020」と進化を遂げてきた。「みどり野きた住まいるヴィレッジ」はその先行的な普及啓発を目指し、北海道、南幌町、地域工務店と建築家がコラボレーションしみどり野地区に建設した住宅展示場であり、「南幌まちなかの家2018」はその6棟の建て売り住宅の内の1つである。当事務所と株式会社アシスト企画との協働により竣工した。田舎暮らしを楽しみながら若い世代が暮らせるように今まで蓄積してきた様々なノウハウを投入して設計した。例えば上屋の掛かったアプローチ内をトンネルのように通り抜けて前面道路にアプローチするスタイルだったり、夏は駐輪、冬は除雪機置き場になる玄関横のサービスヤード、冷温庫、暖かな土間玄関、大容量の靴箱やコート掛け、主寝室と隣接する浴室や水廻り、日当たりよく雪に無縁な2階リビングや床下や小屋裏を作らない断熱手法等々・・買い手が付くまでの間は一般に公開され全国から多数の見学者が訪れた。
- 所在地
- 北海道空知郡南幌町美園
- 施工
- 株式会社アシスト企画
- 主要用途
- 専用住宅
- UA値
- 0.22W/㎡K
- BEI
- 0.65
- 面積
- 48.1坪(室内30.1+カーポート9+テラス9)
- その他
- 長期優良住宅、北方型住宅2020、耐震等級2、C値:0.3cm2/㎡